残像〜 2010年秋
2010.12.26 Sunday
〔最初に〕
今年の秋、半日だけ高知のオリックスキャンプを見学した時のことを、
ずっと書かなくては、と思いつつ、進まなかった。
11月11日に、一輝選手の横浜ベイスターズへの移籍が発表されて、
11月12日の午前中には、一輝さんがチームメートに最後の挨拶をして、
高知を離れる。
11月13日、ちょうど、入れ違いで、私は高知へ行くことに。
このブログ上に、一輝さんを
応援する内容の記事を書き続けているけれど、
実は、私は、ずっとファイターズファンで、
2008年の夏、突然(?)、オリックスで期待の若手として活躍する、
彼のファンになってしまった。
その後、秋キャンプ、2009年春の高知キャンプ、
シーズンのオリックス戦も、数多く観に行った。
一輝さんを追いかける過程で、
その周囲の選手たちのことも見てきたな……
〔2008年11月10日 高知・東部球場サブグラウンドにて撮影〕
キャンプ見学したとき、
坂口選手と小瀬選手が、いつも、一緒に練習しているのを、目にしていた。
ユニフォームを着て、野球をしている姿を最後に見たのは、
次の写真の場面だ。
2009年11月8日、日曜日の午後。
この年の秋、高知ではなくて、神戸でのキャンプだった。
全体練習が終わって、
フィールドには、坂口君と小瀬君しかいなくて、
サード付近で二人でノックを受けていた。
すごく楽しそうで、微笑ましく思いながら、見ていた。
11月なのに、ぽかぽか陽気。
晴天時のスカイマークのグラウンドって、本当にきれいだ。
このときから、3ヵ月後のことなんて、誰が予想できただろう。
もっと、見ていたかったけれど、帰らなければならなくて。
名残惜しくて、ズームを引いて、撮ったのが、この一枚。
このとき既に、宮古島のキャンプを観に行くと決めていたから、
同じような光景が、また見られると、思っていた。
◆◆◆
2010年2月7日 宮古島
http://letitbe.jugem.cc/?eid=1190
今年はずっと、このときの出来事を胸に抱きながら、
一輝さんのことや、坂口君のこと、下山さんやT-岡田君を、
見てきた気がする。
現地にいて、
残された選手たちの悲しみを、小瀬君のことを思う気持ちの深さを、
少しだけ共有できたような気がした。
よりいっそう、一輝さんのことを応援しようと、
このときに思った。
◆◆◆
2010年11月13日、高知・東部球場。
高知秋季キャンプ、当然、一輝さんの練習する姿を見たくて、
予定を組んでいた。
一輝さんのことを見られなくても、
何か、自分なりに気持ちの整理をつけたくて、東部球場に足を運んだ。
(一輝さんが移籍したこととあわせて、
その周囲の選手たちを見る機会が減る、ということなど)
坂口君と、T-岡田君のフリーバッティングの時間に、球場に着く。
坂口君は、本当に魅力的な被写体だな、と感じる。
身を乗り出して撮りたくなるような、華やかな雰囲気がある。
(「元気ないぞ」と言われて、ムキになって声を出してバットを振っているところ)
T-岡田君はマスコットバット(通常のバットよりも重い)で、
フリー打撃して、サク越えしていたな。
この球場やサブグラウンドや、ウエイトトレーニング場に、
たくさん思い出があって、そこで見たことや、起こったことを、
懐かしく思い出した。
時は流れるし、ものごとのカタチは変わっていく。
予期せぬことが起こるたび、戸惑ったけれど、
それでも、また会いに行きたいと思う。
101015 フェニックスリーグ 土井健大選手・ホームラン
2010.10.30 Saturday
[2010年10月15日 フェニックスリーグ ヤクルト戦で土井健大選手が
レフトへソロホームランを放つ 清武球場にて撮影]
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20101030-696189.html
日刊スポーツより引用
オリックスは30日、仁藤拓馬投手(22)と土井健大捕手(21)に来季契約を結ばないと通告したと発表した。
[2010年10月30日13時5分]
にわかには、信じられなくて、球団からの正式発表でもないし、
何かの間違いじゃないのかな、と思っていた。
オリックスファームの本屋敷トレーニングコーチの
ブログ記事を読むまで、信じてなかった。
http://ameblo.jp/shunatc/entry-10692222578.html
チームメートも、まさか、のことだったんじゃないかな。
宮崎のフェニックスリーグで、生き生きとプレーしている姿を、
見たばかりだったので、本当に驚きました。
土井選手は、ファームの試合中、一塁の守備についているときに、
常に声を出していて、「気持ちのいい選手だな」と、
見る人誰もが、思っていたと思います。
入団した時のポジションはキャッチャーで、
今季は、ほぼキャッチャーとしての出場はなかったけれど、
試合にはたくさん出ていたし、これから、育成されていくんだろうな、
と思っていました。
見てくれている人は、どこかに。
土井君が現役続行を希望するのなら、どうか道が開きますように。
101016 「全力男」 ファイターズ#61 杉谷拳士選手・画像 IN 日向
2010.10.17 Sunday
〔2010年 フェニックスリーグ T2-2F 日向市・お倉が浜球場にて撮影〕
ファイターズの高卒二年目の内野手、杉谷拳士選手#61の画像&レポです。
グラブの刺繍「全力男」の文字には、後で写真を見て気づきましたが、
この文字どおり、杉谷選手、グラウンド上で常にエンジン全開! という印象を持ちました。
「すぎやけんし」という選手、
一度、生で見ておかなければ、と思い立ったのが、今年の9月。
イースタンリーグで、リーグ最多安打新記録を作ったという、
ニュースを知ってからでした。
(シーズンで最終的に133安打 打率は.313)
スイッチヒッターで内野手、左打席はプロに入ってから作ったとか。
当ブログへのコメントで、雰囲気や存在感が
「ハム時代の川島慶三選手も、こんな感じだったのでは?」
という内容があり、その点も気になりました。
高卒二年目ということで、一軍に活躍するためには、
まだ、いろいろと課題があるんだろうな、と思いつつ見に行きましたよ。
◆◆◆
しょっぱなから、彼の声を聞くことになりました。
試合前、レフト横のファウルグランドで野手たちがストレッチをしているところに、
阪神の選手のフリー打撃の流れ球が!
前にいた何人かの選手は、ちゃんとよける。
そして、後ろの方で寝転んだ姿勢の選手に、当たったようで、
”いてーっ”
という絶叫が、あたりに響き渡りました。
先輩たち「けんしっ、大丈夫か!」
トレーナーさん(慌てて、飛んでくる)「どこに当たったんだ?」
先輩たちのセリフで、叫び声の主が、杉谷君だとわかりました。
「大げさに叫んでしまっただけで、大丈夫です」
と言って、笑っていたのが、彼の第一印象でした。
公式プロフィールでは、身長173センチ・体重72キロ。
体格は大きい方ではないけれど、練習中、誰よりも声を出していて、
どこにいるかが、すぐに、わかってしまう。
ショートでノックを受けていたのは、この3人。2年目の中島卓也選手、杉谷君、陽君です。
陽君は、今季、一軍でほぼ外野手で出てましたが、
本人希望もあって、ショートでレギュラーを目指したい気持ちがあるようです。
ルーキーの頃から考えると、陽君がすごくお兄さんになりました。
年月が流れたことを感じますね。
この3人の中では、中島君のフットワークの良さが目立ってました。
グラブさばきも、いちばんスムーズ。陽君は、足の運び方の固さが気になる。
ハムのショート守備の基準は、やはり「金子誠」となるので、
その基準に達するには、相当の努力を要します。
それぞれ、少しずつでもレベルアップしていってほしい。
杉谷君、この日は、試合でセカンドを守って、ゴロをはじくエラーが一つ。
ショートでのノックでも、ステップが合わず、不自然な動きになったところを、
先輩から突っ込まれてました。
やっぱり、守備が課題なんだな、と納得しながら見たのでした。
19歳の若さがまぶしい。
度肝を抜かれたのが、フリー打撃。この加工文字で表現(笑)
打球の凄さにではなく、どんなシチュエーションで自分が打席にいるかを、
最初に叫んでから、打つんですよ。
その声が大きくて、多くのお客さんが、そこに注目。
初めて見る、相手チームの選手たちも、驚くでしょうね。
「ワンナウト一塁、ランナー尾崎さん!」 (ランナーも誰か想定しているところが面白い)
って、最後の一球で言ってたけど、結果はボテボテのショートゴロに。
”気合い入れてる割に、あかんやないか”by阪神ファンのおっちゃん
今後、ハムファームの試合を見られる方は、ぜひ注目を。
練習では、コケましたが、試合では第2打席で、
ライトオーバーのタイムリースリーベースを打つ。これが、ハムの先制点。
やるときはやるなあ……と感心しましたよ。
背格好とか、オレンジ色のグッズで統一してたりとか、確かに、
ハム時代の慶三選手と重なる部分もありました。
存在感については、解説者のガンちゃんこと、岩本勉さんが現役の頃を
思い出してしまった。稀有な個性を持った選手だと思いました。
「全力男」杉谷君の今後が、楽しみです。
100928 B0-4F 人事を尽くした最終戦 IN 京セラドーム
2010.10.04 Monday
〔2010年ファイターズ観戦記〕
2010年10月4日記す
今シーズン、ファイターズは4位に終わり、クライマックスシリーズ進出を逃しました。
M .528
F .524
勝率にすると、4厘差、本当にわずかな差。
一時の借金14から貯金7まで、よく盛り返したというべきか。
神戸で雨で流れたゲームが、この日に振り替え。
CSに進出できなかったため、結果、今シーズンの最終戦となりました。
シートノックの最後の方、コーチの打ったキャッチャーフライの行方を見る、ひちょり。
ベンチ前で、おどけている陽君。大村コーチの姿も見えますね。
肉離れで離脱した、金子誠さんに代わって、飯山選手がシブい働きを。
陽君、中田君のタイムリーで2回に2点を先制。
5回、ひちょりの、この詰まった当たりが、ライト前に落ちるタイムリーに。
レフトスタンドの、ひちょりコールに答える。
4−0とリードを広げて、8回裏に、ダル君が登板。
移籍云々に関して、いろんな報道が出てますが、
実際のところ、どうなんだろう。
ハムのダル君を見るのが最後かもしれないって、
少しも思うことなく、見てました。
最後は武田久さんが締めて、4−0で勝利。
ひちょりのFAも気になりますね。
◆◆◆
公式戦生観戦 6勝3敗1分 (うち、9試合は対オリックス戦です)
今年は、東京・札幌の変則遠征で、3連勝を見られたことが、
いちばん嬉しかったです。
一年通して、先発投手、
安定したローテーションが組めなかったというのが、
厳しかったですね。波にのってきたところで、故障とか、
スクランブルのたびに、バラさん(榊原投手)投入で乗り切ったりとか。
先発投手をちゃんと育てることが、必要だなと感じました。
今年は、あんまり深く見られてないんですが。
ファイターズ、今年一年、お疲れ様でした。
100827 B3-3F 延長12回総力戦 IN 京セラドーム
2010.09.05 Sunday
8月の京セラドームでの、オリ−ハム3連戦、金曜日の1戦目だけ、
現地で観戦しました。(三塁側ライブシートから撮っています)
二回表、ハムが二岡さんのソロホームランで1点を先制。
ベンチに戻ってきたとき、すごく、いい笑顔でした。
二回の中田翔選手、フェンス直撃の打球で、3塁まで到達。この日、4安打でした。
試合は、二回裏にカブレラ選手のホームランで1−1、
三回表、ハムは併殺崩れの間の1点を勝ち越すも、
四回裏、北川選手のタイムリーヒットで、再び、2−2の同点に。
同点で迎えた、五回表、賢介ヒット、ひちょり送りバント、
稲葉さんセンターフライの間に、三塁に進んで、二死三塁。
四番・小谷野君が、タイムリーヒットを打ち、(T-岡田選手がワンバウンドで捕球)
3−2と勝ち越し。
ハムの先発は、ルーキーの中村勝投手。
5回裏、二死一・二塁のピンチを迎えますが、
カブレラ選手をセンターフライに打ちとって、勝ち投手の権利を得て、降板。
ピンチを切り抜けて、キャッチャーの鶴ちゃんと握手した後、の表情。
(顔の雰囲気、昔のダル君と似てるかなあ〜)
この後、六回にオリックス・バルディリス選手の犠牲フライで3−3とまた追いつかれ、
中村投手の勝ち星がなくなります。
菊地、林、建山、武田久、各投手のリレーで、ピンチがありながらも、
その後の失点は許さず。
ハムの十二回表の攻撃、一死一・三塁で、二岡さんサードゴロで、
サードランナーの陽君が本塁突入。
ホームインしたかのように見えましたが、判定はアウト。
梨田監督、猛抗議も、くつがえらず。
十二回裏、榊原投手が無失点に抑えて、3−3のドローで試合終了。
両チームとも、何度も、チャンスがあったのに、あと一本が出ない……という試合でした。
長時間、お疲れさまでした。
〔練習中フォト〕
キャッチャーの渡部龍一選手。イメージカラーの紫のリストバンド。
道産子の個性が現れている、北海道のマークが目を引きます。
出番なく、降格になったのは、残念でしたね。
ファンにサインをするケッペル投手。
真夏でも、涼しそうなお顔の武田勝さん。
キャッチボール中の賢介選手。グラブに、ピンクの文字が入ってますね。
試合前、素振りをする稲葉さんの背景に、何か、派手な色味が。
日本ハム(本体)のキャラクター、ハムリンズが来ていたのでした。
(シュールな絵に)